耳鼻科

OTOLARYNGOLOGY

耳鼻科の概要

耳鼻科は主に鼻・鼻腔・咽頭・喉頭までを上部気道(じょうぶきどう)に関係する臓器を診療する科目です。一般的に鼻・鼻腔・咽頭・喉頭までを上部気道、気管・気管支・肺を下部気道(かぶきどう)と区分けされます。耳鼻科では主に上部気道のうち鼻・鼻腔などを中心に診療を行っていきます(咽頭・喉頭・下部気道は呼吸器科対応)。主な症状としてくしゃみ・鼻水・呼吸機能の低下・呼吸困難などが認められます。経過が長くなると慢性化してしまい、完治が困難になることがあるため早期の受診が望ましいです。くしゃみや鼻水の原因が歯周病などによる二次的症状の場合もありますので、他の診療科との鑑別も非常に重要になってきます。

当院での取り組み

当院ではまず飼主様からの問診及び視診・触診などの一般身体検査で上部気道に問題がないかを判断していきます。その上で上部気道疾患の疑いがある場合、当院では頭部X線検査もしくは全身麻酔下にて内視鏡による鼻腔内探査および鼻腔内組織生検をおこない評価・診断します。X線検査による鼻道内の評価は非常に難解で評価ポイントは多岐に渡り、内視鏡検査・生検につきましては症例の体格により当院では検査が困難な場合があります。ただし当院獣医師は定期的に呼吸器科専門医が出席するセミナーに参加し、レントゲンフィルム読影のスキルアップ及び内視鏡検査などの最新知見へのアップデートを行っております。

ただし当院獣医師のレントゲンフィルムの読影で実際出ている臨床症状を説明できない場合は、当院が提携している放射線科画像診断専門医(新潟動物画像診断センター・坂大先生)の診断を仰ぎます。なおX線検査にて診断が困難な場合は近隣の二次診療施設(キャミック埼玉・日本獣医生命科学大学など)をご紹介させていただきCT検査及び気管支鏡検査をお勧めする場合もございます。また当院にて治療困難な症例に関しましては二次診療施設(日本獣医生命科学大学)及び呼吸器科専門医が在籍している動物病院をご紹介する場合もございます。