眼科の概要

呼吸器科は主に気管・気管支・肺などの呼吸に関係する臓器を診療する科目です。一般的に鼻・鼻腔・咽頭・喉頭までを上部気道（じょうぶきどう）、気管・気管支・肺を下部気道（かぶきどう）と区分けされます。呼吸器科では主に下部気道である気管・気管支・肺などを中心に診療を行っていきますが、当院では咽頭・喉頭も呼吸器科として対応しております（鼻・鼻腔は耳鼻科対応）。主な症状は咳・痰・イビキ・呼吸機能の低下・呼吸困難などが認められ、生命に影響する問題に発展する可能性もある重要な診療科です。ただし肝臓・腎臓・膵臓などの腹部臓器の疾患と比べると比較的初期〜中期でも病状が確認できる場合もあり、重症化する前に病状に気付きやすいことも特徴です。

また飼主様が呼吸器症状と思って受診したら循環器疾患による二次的症状の場合や胃腸器疾患と思って受診したら呼吸器疾患だったことなども多数あり、他の診療科と鑑別診断も非常に重要になってきます

当院での取り組み

当院ではまず飼主様からの問診及び聴診による肺音や気管支音の確認、視診による舌粘膜色の確認などの一般身体検査で呼吸器に問題がないかを判断いたします。その上で呼吸器疾患の疑いがある場合は胸部X線検査にて評価を行います。X線検査による肺や気管支の評価は非常に難解で、評価ポイントは多岐に渡ります。当院では定期的に呼吸器科専門医が出席するセミナーに参加し、胸部レントゲンフィルム読影のスキルアップ及び知識のアップデートを行っております。

ただし当院獣医師のレントゲンフィルムの読影で実際出ている臨床症状を説明できない場合は当院が提携している放射線科画像診断専門医（新潟動物画像診断センター・坂大先生）の診断を仰ぎます。なお胸部X線検査にて診断が困難な場合は近隣の二次診療施設（キャミック埼玉・日本獣医生命科学大学など）をご紹介させていただきCT検査及び気管支鏡検査をお勧めする場合もございます。また当院にて治療困難な症例に関しましては二次診療施設（日本獣医生命科学大学）及び呼吸器科専門医が在籍している動物病院をご紹介する場合もございます。