内分泌科
ENDOCRINOLOGY
内分泌科の概要
内分泌科は内分泌ホルモンが関与する疾患を取り扱う診療科です。病気によって症状は様々であり、多飲多尿や多食、元気の亢進・消失、皮膚病、筋力の低下などが認められる場合もあります。他の疾患と異なり、内分泌疾患の影響で食欲が出たり元気がある場合、通常は調子が良いと判断されることが多く、一般状態から飼主様が病気だと判断することは非常に困難です。当院では定期的に実施している血液検査による定期検診で内分泌疾患の疑いを指摘しております。また内分泌疾患が基礎疾患となり皮膚科疾患や整形外科疾患・消化器疾患を発症している場合もあり、他の診療科から内分泌疾患を疑い診断する機会も多いのが当院の特徴です。なお当院では、院内に内分泌疾患の診断機器を導入していますので、外来診察中にホルモンの計測を行い迅速診断・治療に結びつけています。内分泌疾患に関するご質問・ご相談などございましたら、お気軽に当院までお越しいただければと思います。
当院での取り組み
内分泌疾患の疑いがある場合は正確に診断を行い、必要に応じて適切な治療をおこなうことが重要です。当院では飼主様への問診・視診・触診などで内分泌疾患を疑います。無症状の場合は定期健康診断などで行なった血液検査結果を見て仮診断を行います。また他の疾患(皮膚科・整形外科・神経科・消化器科など)で受診した場合でも常に内分泌疾患を疑い、診断を進めていきます。特に他の疾患で受診し併発疾患として内分泌疾患を診断した場合、内分泌疾患が基礎疾患となり発症していますので、内分泌疾患のコントロールが重要になります。
適切な診断のために最も重要なのは血液検査によるホルモンの測定ですが、内分泌疾患の種類によりX線検査や超音波検査を併用し、当院では総合的に診断を行います。また診断・治療技術向上の為、国内の内分泌セミナーにも積極的に参加しております。なおCT/MRIなど当院にない高度医療機器による追加精査が必要な症例に関しましては二次診療施設(キャミック埼玉・日本獣医生命科学大学など)をご紹介させていただいております。