皮膚・アレルギー科の概要

     

皮膚科・アレルギー科は主に皮膚病を中心に診療を行なっております。症状は掻痒（かゆみ）や発赤、発疹、脱毛、鱗屑（皮がむけてカサカサした状態）、脂漏、水泡、褥瘡、腫瘤など多岐にわたります。また皮膚病の原因も様々であり、細菌感染症や真菌感染症、寄生虫疾患、内分泌疾患、腫瘍性疾患、免疫介在性疾患、先天的体質などがあります。皮膚病は他の疾患と比べ飼主様が比較的気付きやすい病気です。また皮膚病の場合は痒みを伴う場合が多く、痒がる姿を見て飼主様も心を痛めることが多いかと思います。飼主様から見て痒みや脱毛など皮膚病を疑う症状が認められた場合は直ぐに受診することをお勧めいたします。

当院での取り組み

皮膚科は当院でも他の診療科と比べ受診率が高く、特にセカンドオピニオンでの受診が他の診療科と比べて非常に多く、当院では力を入れている診療科の一つになります。当院における皮膚科診療は問診に最も重点を置いています。受診に至るまでの経過や生活環境、過去の既往歴、予防歴などについて詳細に聞き取りを行い、一般身体検査後に鑑別診断を行い必要な検査を検討・ご提案させていただきます。一般的に当院で行う皮膚科検査としては「皮膚搔爬試験」・「皮膚スタンプ試験」・「皮膚組織生検」・「アレルギー検査」「内分泌検査」・「超音波検査」など多岐にわたり、最終的に診断を行います。食物アレルギー関連の皮膚病の場合は食事療法の提案なども行なっております。

当院では病院併設のトリミングも行っており、苔癬化の激しい皮膚病に関しましてはトリマーと協力しシャンプー療法にて良好な皮膚の経過を辿る症例もいます。またトリマーと協力し当院のトリミングをご利用していただいている子の皮膚の管理も行っております。トリマーとの協力による皮膚病管理は当院の皮膚科診療の大きな強みにもなっております。

なお当院で診断・治療が困難な皮膚病症例に関しましては２次診療施設（どうぶつの総合病院など）をご紹介させていただいております。皮膚病がなかなか改善しない場合や皮膚病の再発を繰り返している場合は是非当院にてセカンドオピニオンをご検討いただければと思います。